2022年07月27日

廃棄されていたニラの茎からヒット商品。フードロスを救う『必然のニラ醤油』に

大分県内で「辛麺屋 桝元」を運営する株式会社LogStyleのアップサイクル事例を紹介。

辛麺に欠かせない具材のひとつであるニラ。その茎の部分は廃棄されていました。その量、年間で1トン以上。それを「もったいない」と気づき生まれたのが『必然のニラ醤油』です。

まかないから始まり、あまりの美味しさにお客様に無料で提供を始めると「買って帰りたい」という声を頂くようになり、知識も経験もない状況の中、社長自ら商品化に没頭。飲食店とは別に製造業の許可を取り生産を開始します。


フードロス問題も紐解けば、おばあちゃんやおじいちゃんが口酸っぱく言っていたこと。農家の方が汗水流して育てたものを、余すことなく全部使う。そんな「当たり前のこと」を忘れかけていたことが問題でした。「それこそがアップサイクルだ」と時松社長は語ります。

そんな折、TVで紹介され大量注文が。生産体制が追い付かなかった反省から、品質面・衛生面を兼ね備えた製品を生産するため工場を新設。人員も強化し、生産体制を整えます。

現在はお店で廃棄するニラはゼロとなり、『必然のニラ醤油』は大分市ブランド認証も取得。大分市のふるさと納税返礼品にも登録されました。首都圏のスーパーなどでも販売され、将来は海外での展開も視野に入れています。